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Posted on 2013-04-15
A Terrible Story in NY 第2話(悪魔のベビーシッター)

 私がニューヨーク(NY)で住んでいた36-37年前、日本人の間で良く話題になったThree Terrible Stories in NYがあります。いずれも、日本では考えられないお話です。その内のA Terrible Story in NY 第1話(ケアレスミスの悲劇)は、既にこのHPのブログに紹介しました。今回は、第2話(悪魔のベビーシッター)を紹介しましょう。

第2話(悪魔のベビーシッター)

 日本では家に子供達を置いて、夫婦が外へ遊びに行くことはほとんどありません。日本では、他人の目が気になるし、子供を放置して遊びに行くのは、何となく罪な行動のような、罰が当たりそうな、後ろめたい気持ちになるからでしょう。アメリカでは、夫婦が揃って遊びに出るのは常識、当たり前のことです。(日本でありがちな、奥さんが子供と共に家に居て,亭主だけが遊びに出る・・のは、アメリカでは非難されるでしょう)子供が幼い場合は、アメリカ人はベビーシッターを雇って、子供を預けて出かけます。通常は、ベビーシッターとして雇われることが多いのは、近所や知り合いの娘達だそうです。若い女の子には都合の良いバイトです。この話は、ベビーシッターによる悲劇です。

 雇い主とベビーシッターの間には、無言の了解(?)があるそうです。それは飲み物とお菓子です。冷蔵庫にある飲み物とお菓子は、ベビーシッターは自由に食べたり飲んだりして良いのです。ベビーシッターに食べさせたくないたべものがあれば、雇い主はそのことを「○○は食べないで」と、はっきりと伝えておけば良いそうです。こんな状態ですから、中には、預かった子供をクロゼットに押し込め、仲間を呼んでパーティを始めるなんて悪いベビーシッターもいるそうです。

 さて、話はごく簡単です。ある夫婦が赤ちゃんをベビーシッターに預けて外出しました。帰ってみると、赤ちゃんは命を落としていました。なんと!オーブンで焼かれて死んでいたのです。

 この話を聞いたとき、私が最初に思ったのは、“どんなに悪いヤツでも、日本人ならそこまで残酷なことはできない”でした。なるほど、人間そのものにも大いなるヴァリエーションがあるアメリカ特有の話である・・と。しかし、私がこの話を聞いたのは1977年です。それ以後、日本は大いに欧米化しました。そのため、外国のモノ、ファッションや食べ物などを含む文化のすべて、はどんどん日本に入ってきました。グローバル化と言えば聞こえは良いが、我が国にとって都合の悪いモノもたくさん入ってきました。そのためか、日本人の意識や思想も大きく変化し、犯罪も昔は考えられなかったタイプのものが増えています。それでも赤ちゃんをオーブンで・・というのは、まだ我が国では聞いたことがありません。

 前述した私の親友のラリーに、この残酷な話を聞かせたところ、彼は言いました「アメリカにはそんなクレージーな人間が少なからずいる。そんなヤツをも飼ってる・・これがアメリカ!」。 そして続けました「昨年、ある街でビルの屋上から街の通行人に向かってライフルを撃ちまくる馬鹿がいた。警察が捕まえて動機を訊くと「昨日TVドラマでやってた」と答えたそうだ」と。


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