本職

本職としては、臨床医 → 研究者 → 教師 と変遷してきました。

臨床医

臨床医として患者さん達を診てきました。確かに、私の臨床医ぶりを褒めてくれる患者さんたちもいましたが、私は良い臨床医ではありません。どうも臨床をライフワークとする気にはなれませんでした。一番の理由は、研究の方が遥かに楽しく夢を持ってできたからです。臨床医としての作品は、診てきた患者さん達でしょう。今でもその患者さん達との交流はあります。

研究

研究活動は、非常にexciting であることを知り、これをライフワークとしました。NY留学を含め、結局30年以上、楽しくやってきました。テーマは「補体」です。補体は、あまり広く知られてはいませんが、自然免疫機構の重要な部分を構成する、重要なタンパク質群です。私が研究を始めた40年前は、細菌膜に穴をあけて細菌を殺すことしか分かっていなかったのですが、研究が進み、今では多くのことが分かっています。その分野で私も興味深いことを発見し、貢献してきたつもりです。
従って、残して来た作品としては、やはり研究業績が中心になります。
多くは、研究論文であり、他には分担執筆の事典やテキストです。

  • 研究業績集 研究業績集ページへ

    研究活動の中で残した研究論文をはじめ、分担執筆の事典やテキストを紹介しています。

  • 著書、補体学入門 著書、補体学入門ページへ

    補体の基礎から臨床検査の実際まで、「補体学」について幅広く一冊にまとめた本です。

  • 研究活動・医療活動 補体研究会ホームページへ

    現在の研究・医療活動を紹介しています。

教育

いくつかの大学で、常勤として合計17年間(非常勤を含めると25年近く)教鞭をとってきました。
対象は、大学などの学生で、臨床医学、臨床免疫学、一般医学、病理学などが中心でした。講義は好きで、教壇は舞台と考え、夢を持って楽しく講義しました。学生達に私の講義を評価させたデータは、私の作品と言えるでしょう。
ただし2012年には、学生達とのgeneration gapは顕著になり、大学教育のあり方にも疑問を感じ退職しました。
今、教員生活を振り返って思うのは、学生達が私をencourageしてくれたことへの感謝です。卒業後も、交流があり、結婚式/披露宴での挨拶などを依頼してきたり、また一部のゼミの連中は、私の家に毎年集まって忘年会を催したりしています。